イベント情報
めざせ、子どもシェフ! - 食と農のとびっきり体験
第13回 蒸す、茹でる、炒める、ならまかせて!
日時 | 2022年11月13日(日) 9:30~13:00 |
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場所 | 女性総合センター アイム料理実習室 東京都立川市曙町2-36-2 (JR立川駅北口徒歩5分) |
対象 | 小学5年~高校2年生(本人のみの参加) |
定員 | 20名 |
費用 | 500円 |
持ち物 | エプロン、三角巾(バンダナやキャップ)、タオル(ハンカチ)、筆記用具 |
主催 | NPO法人市民科学研究室 http://www.shiminkagaku.org/ NPO法人ポラン広場東京 |
申込み | 案内チラシをFAXするか、申込みフォームよりお申し込みください |
問合せ | NPO法人ポラン広場東京 事務局 (担当:中村) 〒198-0052 東京都青梅市長淵 4-393-11 0428-22-6821 (受付時間平日09:00~17:00)
office@polano.org |
卵料理、どんなものがある?
卵の加熱について学びます。先生からの「みんなの家ではどんな卵料理が出てくる?」の質問に、目玉焼き、スクランブルエッグ、ゆで卵、茶碗蒸しなど色々出てきます
1班で卵を5個使って、4種類の卵料理を作る
- スクランブルエッグ(2個)
- 目玉焼き(1個)
- ゆで卵(1個)
- 茶碗蒸し(1個)
- どんな加熱方法で作るか?(焼く/炒める、ゆでる、蒸す)
- 加熱時間や火の強さは?
- 卵を入れるタイミングは?
- 道具や卵以外に使う材料は?
油、各種調味料、ダシは準備されています。これらを考えて、簡単なレシピを班で話し合って作ってみます。加熱した後、材料はどう変化したか?(色、柔らかさ、味…)も学習シートに記録します
1.から順に出来上がったら試食して、レシピに改良点はないか話し合い、次のメニューを調理して試食から振り返り…を繰り返します
野菜の加熱で知っておきたいこと
- ゆっくり加熱(=50度以下の温度にさらされる時間が長い)→野菜の甘味が増す
- 85度くらいの加熱を保つと野菜は煮崩れしないで柔らかくなる
- 加熱後:冷まし(冷水くぐらせ)や水切り→野菜がくたびれた状態にならないようにするのに重要
- 蒸す:水を使う/蒸し器を使う
基本は十分蒸気が上がってから素材を入れる
素材が固まり:強火で 素材が液状:中火弱火で
やたらと蓋を開けてはダメ
長く蒸すと脂肪が溶けて流れる:肉や魚は注意(マズくなる) - ゆでる(→煮る):水を使う/鍋を使う
「熱湯から茹でる」葉菜類や豆類、果菜類(強火+短時間)
「水から茹でる」イモ類や根菜類
<ゆで卵のコツ>
冷たい卵をそのまま使わない/煮立った湯から茹でない/茹でながら時々揺らす
<しゃぶしゃぶのコツ>
煮立った湯ではなく、ゆらゆらと湯気の立つ湯につける - 炒める:油を使う/フライパンを使う
<入れた野菜をしゃきっとさせるコツ>
(油を入れて)フライパンを高温にしてから材料を入れる。硬そうな野菜から順に入れていくのがよい。高温で素早く、均一の大きさに揃えて、全体に熱が行き渡るまで混ぜない、混ぜすぎない。
切り方(大きさ):大きすぎると熱が行き渡りにくい/細かすぎると表面積が大きくなり旨味が逃げやすくなる[ただし、高温であればあるほど、小さいと素早く効果的に加熱できる]
<きれいな目玉焼き>
そっと静かに低い位置から割り入れる/最初から最後まで弱火でゆっくり焼く
<中華鍋のすごさ>
底が丸いこと、鉄でできていて400度くらいまで加熱できること - 焼く:放射熱を使う/直火、フライパン、グリル、オーブン
<ふっくら卵焼きのコツ>
少量の酢やマヨネーズを加えるとふっくら感が増す
<肉が縮まないようにするコツ>
赤身と脂身の間に切れ込みを入れておく
肉を前もって塩麹やすった生姜(リンゴやキャベツの芯でもよい)に漬け込んでおく(30分くらい) - 揚げる:油を使う/鍋を使う
<油の温度管理:160度~180度が適温>
乾いた菜箸を入れると……箸の先の全体から泡が出る(→温度計で確認)
<しゃきっとしたフライドポテト>
「じゃがいも→デンプン→加熱で糊状に→ベチャ」なので、水にしばらくさらして拭き取るのがよい。理想は、130度くらいで中まで加熱、次に180度で表面をカリッと。お店では2つのフライヤーを使うことが多い
<ジューシーな揚げ物>
油を常に170度くらいの温度に保つ:材料を一度に入れすぎない
1班で豚肉(80g)を5種類の加熱で料理する
- 蒸す
- ゆでる
- 炒める
- 焼く(オーブンorフライパン)
- 揚げる(片栗粉をまぶして)
- どんな加熱方法を使うか?
- 加熱時間や火の強さは?
- 豚肉を入れるタイミングは?
- 道具や豚肉以外に使う材料は?
これらを考えて、簡単なレシピを班で話し合って作ってみます。加熱した後、材料はどう変化したか?(色、柔らかさ、味…)も確認
4種類の加熱方法でそれぞれ進行係/記録係/調理係を決めて→そのレシピを作る→それを調理する→それを試食する→その振り返り(レシピ改良)、次の加熱方法でレシピを作る→その調理…を繰り返し、学習シートに記録します
1班で7種類の野菜を4種類の加熱で料理する
- 材料: じゃがいも1個、ブロッコリー1/4房、トマト1個、かぼちゃ1/8個、 キャベツ1/8玉、にんじん1/4本、 ピーマン1個
- 蒸す・ゆでる・炒める・焼く・揚げるの5種類の調理法から4種類を選択
- 加熱時間や火の強さは?
- 材料を入れるタイミングは?
- 道具や野菜以外に使う材料は?
これらを考えて、簡単なレシピを班で話し合って作ってみます。加熱した後、材料はどう変化したか?(色、柔らかさ、味…)もこれまで同様学習シートに記録します
今回もできたおかずとお当番さんが準備してくれたごはんと味噌汁で試食しました
講師紹介 上田 昌文(うえだ あきふみ)氏
市民科学研究室 代表理事
市民研は暮らしの中にある科学技術“リビングサイエンス”(=生活を基点にした科学技術)という概念を手がかりに、様々な角度から「生活者にとってよりよい科学技術とは」を考え、そのアイデアを実現していこうとしています。子ども料理科学教室は、市民科学研究室が開発した科学実験と料理の技の習得を結びつける、実験しながら料理を作ることで「なぜこの調理法でうまくいくのか」を五感で探求できる新しい食育プログラムです
2022年度「食育活動助成プログラム」の助成を受けています