イベント情報

めざせ、子どもシェフ! - 食と農のとびっきり体験
第3回 「お味噌汁+野菜」で一日を始めよう

日時 2022年06月12日(日)  9:30~13:00
場所 女性総合センター アイム料理実習室
東京都立川市曙町2-36-2 (JR立川駅北口徒歩5分)
対象 小学5年~高校2年生(本人のみの参加)
定員 20名
費用 500円
持ち物 エプロン、三角巾(バンダナやキャップ)、タオル(ハンカチ)、筆記用具
主催 NPO法人市民科学研究室  http://www.shiminkagaku.org/
NPO法人ポラン広場東京
申込み 案内チラシをFAXするか、申込みフォームよりお申し込みください
※お知らせいただいた個人情報は、厳重に管理し、当プログラムに関係する手続きのみに使用します
問合せ NPO法人ポラン広場東京 事務局 (担当:中村)
〒198-0052 東京都青梅市長淵 4-393-11
0428-22-6821 (受付時間平日09:00~17:00)
office@polano.org

2種類の味噌汁を飲んで味比べ

上田さんから最初の質問。「皆さん、毎日お味噌汁を飲んでますか?1週間だと何杯くらいいただいていますか?」
参加した皆さんは、ご飯と同様に全員が毎日食べていると回答。毎日朝晩必ず、という子も。
そこで、まずはスタッフが準備した2種類の味噌汁を飲んで味を比べてもらいました。どちらも同じお椀で用意されていますが味が結構違います。

「こっちの方が美味しい!」と多数決で選ばれた味噌汁はスタッフが前日からだしをとって準備した味噌汁。もう片方はお湯を注ぐだけでできるインスタント。

味噌汁を作るには何が必要?どうやって作る?

味噌汁を作るのに必要なのは、水・味噌・だし・具材と材料が出てきました。上田さんからは「何杯分作るか、お椀1つあたりどのくらい必要かという話から作る量の単位について説明も
今回は各班で4人分の味噌汁を作ります。まずはその測り方クイズ!
1)お椀に入るのはお玉何杯分?
2)お玉は何ml?
3)お椀は何ml?

<測り方の練習-1>

今日はお椀4杯分の味噌汁を作るので4人分の水を小さめの鍋にうまく目分量で入れることができるか練習してみます
<測り方の練習-2>
一人分に必要な味噌の量を梅干し1個分くらい(重さにして15~16g)として、まずはスプーンで1個分を測りとれるか、次にお玉で1個分や2個分として自分で決めた量を測りとれるか色々試して練習しました

良く使う3種類のだしをみてその取り方を考えよう

・昆布だし
・いりこ(煮干し)だし
・鰹(かつお)だし

昆布だし、いりこだし、それぞれの浸水時間を変えたものを味わってみよう!ということで1)と2)について味わってみました
1)水1リットルに10gの昆布を入れて
・一晩おいたもの
・30分経過したもの
2)水1リットルに10gのいりこを入れて
・一晩おいたもの
・30分経過したもの

= だしをうまくとるやり方がわかった! =
・できれば一晩つけておこう(30分つけておくだけでもずいぶん違う)
・1リットルの水に対して、昆布もいりこも鰹も10gくらいでいける(1リットルはお椀で6杯分くらい)
〇杯分の味噌汁を作るには、〇×1.5gの昆布やいりこ、鰹節を使うとよいことになる
→いりこの場合だと1杯のお椀に対して1尾くらいという事になる
= 味噌汁に使う味噌の量は? =
各自が美味しいだし(昆布)150ml(お椀1杯分)を用意して、自由に味噌を測りとり、だしに溶かして味わってみます。150mlに対して味噌何gが適量か班ごとに話し合い、その量は梅干し1個分と比べて何個分になるか考えました

また、この時上田さんからはスライドで日本各地の味噌の種類や地域による特長についてお話がありました
北海道から沖縄まで、米味噌・豆味噌・麦味噌・白味噌など色々あることが紹介されました
米味噌:日本全国で広く作られていて、熟成期間は半年~1年。国内生産の8割が米味噌
麦味噌:瀬戸内や四国、九州などで作られていて、熟成期間は2~4ヶ月。麦の香ばしさをもち、塩分少なめで甘みが強い
豆味噌:愛知・三重・岐阜県などで作られている。熟成期間は1~3年。大豆麹でつくられ、熟成期間が長いので濃い茶色になり、「赤味噌」とも呼ばれる。八丁味噌などが有名
講座の後で訪問する佐野みそさんで色々味見をしてみましょう

いよいよ味噌汁作り、本番です!

<どんな「具」を入れる?>
お味噌汁だけでも美味しくて栄養もありますが、「具」を入れるともっと美味しくて栄養も豊かになります。どんな「具」を入れるのがいいか?各班ごとに話し合って好きな野菜を選んで味噌汁作り開始です

今日は玉ねぎ、にんじん、大根、キャベツ、いんげん、チンゲン菜、長ねぎ、豆腐、わかめを用意しています。この中から根菜、葉物を混ぜて2種類、そして豆腐とわかめを加えて作ります
「具」をどのくらい煮ればいいか、葉物と根菜では切り方によって煮えるまでの時間が違う、加熱前に入れるか?など色々考えて実践します。上田さんからは「野菜を煮るときには地面の上でできたものか、下でできたものかでおおよそ加熱の仕方を覚えられます。地面の下でできる野菜、例えば大根などは加熱前から入れておきます。葉物のように地面の上にできる野菜はだしを加熱した後に入れます。水気の多い具をたくさん入れると味が薄くなるので、味噌の量で調節しましょう」とアドバイスもありました
そしてできあがったお味噌汁とスタッフが炊いておいたごはんで試食をしました。どの班もちゃんと野菜に火が通り、とっても美味しくできました!

<美味しい味噌汁の作り方・まとめ>
  • 〇人分(お椀〇杯分)のお味噌汁を作る、と決める
  • 前の日の夜に、お椀〇杯分の水を鍋に入れ、「〇×1.5g」くらいの昆布をつけておく(夏は冷蔵庫で)
    →この時鰹節も同量入れておくのも良い。いりこも使う場合は、〇尾を鍋に加える
  • 具材を用意する(根菜は小さく切って加熱前から、葉物は沸騰してから入れる)
    →水気の多い具をたくさん入れるほど味が薄くなるので、味噌の量で調節する
  • 沸騰したら、2~3分煮たて、最後に鰹節を「〇×1.5g」入れる
  • 火を止めてから、味噌を梅干し〇個分とって溶かしながら入れる
  • 豆腐やわかめなどの具があればこの時入れる

次回はB)「訪ねてみよう!都会の農家さん」で八王子市の磯沼ファームさんにうかがい、牧場を見学したり、乳しぼりとバター作りを体験します。お楽しみに!

番外編 佐野みそ訪問

今回は作った味噌汁を試食した後、希望者で亀戸の佐野みそ本店を訪問しました。佐野みそでは日本各地の味噌を常時70種類ほど取り揃えていて、「噌ムリエ」と呼ばれる専門知識を持った味噌マイスターが特長や使い方の相談にのってくれたり、味見をさせてくれます
今日の実習を経て、みんな色々なお味噌に興味津々。白っぽいのから黒っぽいのまで、普段見たことのない味噌を味見させてもらいながらお話を伺いました
気になった味噌は300gから量り売りもされていて、買って帰って復習したよ、という嬉しい報告も!
店内奥には味噌のプロが作ったお味噌汁を飲むことができるイートインコーナーもあり、プロの盛り付けも見学できました

講師紹介 上田 昌文(うえだ あきふみ)氏

市民科学研究室 代表理事
市民研は暮らしの中にある科学技術“リビングサイエンス”(=生活を基点にした科学技術)という概念を手がかりに、様々な角度から「生活者にとってよりよい科学技術とは」を考え、そのアイデアを実現していこうとしています。子ども料理科学教室は、市民科学研究室が開発した科学実験と料理の技の習得を結びつける、実験しながら料理を作ることで「なぜこの調理法でうまくいくのか」を五感で探求できる新しい食育プログラムです

※この事業は公益財団法人キユーピーみらいたまご財団の
2022年度「食育活動助成プログラム」の助成を受けています

各回開催当日の模様はこちらから
年間スケジュール&テーマ5/85/226/126/267/107/248/78/219/119/2510/0910/2311/1311/2712/0412/18
2023年 1/81/222/122/263/19

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