有機農業とは
- Hello Organic!
- オーガニックとは、有機農業・有機栽培あるいは有機野菜・有機農産物のこと。大切な地球環境と食卓の安全をともに守る勇気ある生産者のオーガニックの取り組みが広がっています
有機農業は、微生物による分解と植物による吸収を中心とした自然の循環=生態系をできる限り損なわないように、自然との『共生』をめざす農業です
農薬や化学肥料に頼った農業は土中のバランスを崩し、さらに地上生態系を狂わせ、自然環境への汚染も深刻です。もちろん私たち人間の暮らしや健康への悪影響も大きくなってきています
何を食べ、どう暮らすのか…手渡される野菜を通じて、作る人・売る人・食べる人、みんなが日常の選択を意識し、日々の暮らしが地球全体に影響を与えていると自覚すれば、未来へ通じる道が開くはずです
有機農業という言葉は、英国のハワードや米国のロデイルなどが提唱した Organic Farming 、Organic Agriculture の訳です
日本では1971(昭和46)年10月、「環境破壊を伴わず地力を維持培養しつつ、健康的で味の良い食物を生産する方法を探究し、その確立に資するととも に、食生活をはじめとする生活全般の改善を図り、地球上の生物が永続的にに共生できる環境を保全すること」を目的として結成された「日本有機農業研究会」 が表現したのが始まりです
この「有機農業」という言葉は、農薬や化学肥料など石油から作られた農業資材に依存する近代石油化学農業(慣行農法)の弊害を憂い、反省をしていた多くの 人びとの共感を呼び、1975(昭和50)年の有吉佐和子著「複合汚染」の出版などを契機として、一般的に市民権を得るようになりました。その後、「有機 生産物、有機農産物、有機野菜、有機米」などの表現も自然に使われるようになり、真剣に持続的な有機農業に取り組む農業者などが増えました。しかし、「有 機農業」の言葉が、生産、流通、販売、消費のあらゆる面で普及し活性する反面で恣意的にも用いられ、混乱と困惑が生じてきました
そこで、「有機農業」に関する共通認識のために基準と指標が考えられて、2000(平成12)年「有機認証・認定制度」がとりいれられたのです
日本農業の改革と実践の新たな歩みは今、始まったばかりです
- A.G.ハワード 「農業聖典」 山路健訳 養賢堂 1959(昭和34)年
- A.ハワード 「農業聖典」 日本有機農業研究会 保田茂監訳 コモンズ 2003(平成15)年
- J.I.ロデイル 「有機農法」 一楽照雄訳 農文協 1974(昭和49)年
- ルドルフ.シュタイナー 「農業講座」 新田義之・市村温司・佐々木和子訳 イザラ書房 2000(平成12)年
- 荷見武敬・鈴木利徳 「有機農業への道」 遊楽書房 1977(昭和52)年
- 天野慶之・高松修・多辺田政弘編 「有機農業の事典」 三省堂 1985(昭和60)年
- ティルス有機認定委員会
「オレゴン&ワシントン・ティルス 有機農業の基準と指標」
足立恭一郎監訳
羊をめぐる未来開拓者共働会議 1989(昭和64)年
オーガニック&ナチュラル ポラン広場東京の集い2017 報告集
- はじめに
- 開会によせて…NPO法人ポラン広場東京代表 神足義博
- 第一部 講演『有機農業の技術的な問題』…京都大学農学博士 西村 和雄 先生
- 第二部 意見交換・質疑応答
- おすすめレシピ
- 資料 生産者アンケート/来場者アンケート/ 関係者アンケート
- 参加者・協賛・寄付者一覧
有機農業の原点に触れる … 有機農業・有機野菜って、なんでしょう
月刊ポラン版ぐうたら百姓のすすめ … ぐうたらで生きた土をつくるには
京都大学農学博士 西村和雄
- 月刊ポラン(1999年10月号~2000年11月号)掲載版「ぐうたら百姓のすすめ」
- はじめに / 土とは何かを知ってほしい
- 生きた土を育てるには
- 理想の土はあるのだろうか / 土を育てる具体的な方法
- 続・土を育てる具体的な方法
- 土が育つまで
- ボカシ肥の作り方と使い方(農業者編)
- 生ごみでボカシ肥をつくる(家庭編)
- 作物を育てるコツ その1 / ナス科 トマト
- 作物を育てるコツ その2 / ナス科 ナス・ピーマン・トウガラシ
- 作物を育てるコツ その3 / アブラナ科 キャベツ・ハクサイ
- ぐうたらの独り言
- 附録その1 : 化学肥料はなぜいけないのか
- 附録その2 : 本物の野菜って、どんな野菜?
美味しさを比べてみよう
赤堀栄養専門学校専任教授 早川泰子
- オーガニックって何?
- 作物本来の力を備えたオーガニック
- 国際基準に則った有機JASマーク
- 「有機野菜」と出会う
- 有機野菜が美味しいのは健康な土のおかげ
- 実験の結果と考察
オジサンの料理術
日本の食文化について考える 料理の基本的な知恵「さしすせそ」
西川吉次
- 書き手の"オジサン"について 自己紹介
- 美味しいということ
- 私達は『細胞』を食べています
- サ・シ・ス・セ・ソの科学
- 日本酒の調味効果とは
- 「料理酒」ってなあに?
- 私と料理酒の出会い
- 韓国での和惣菜製造指南 その一
- 韓国での和惣菜製造指南 その二
- 「酒とだし」こそ和食文化の原点
- 酒は百薬の長
- 料理酒の使い方アラカルト
- わたしの味付け理論
- 日本酒の防腐効果
- 料理酒の受難ものがたり
- 「簡単・便利」の落とし穴
- 和食文化の素晴らしさ
- 生産者(製造者)は優れた消費者たれ!
- 料理は「推理と達成感を楽しむゲーム」