イベント情報
子ども料理科学教室
第5回 わかる!使える!料理の道具たち
日時 | 2015年07月26日(日) 10:00~12:00 |
場所 | 女性総合センター アイム料理実習室 東京都立川市曙町2-36-2 (JR立川駅北口徒歩5分) |
対象 | 小学4年~中学3年生(小学3年以下と高校生は応相談) |
参加費 | 子ども 500円 ※いずれも会場でお支払ください |
持ち物 | エプロン、三角巾(バンダナやキャップ)、タオル(ハンカチ)、筆記用具 |
主催 | NPO法人市民科学研究室 http://www.shiminkagaku.org/ NPO法人ポラン広場東京 |
申込み | 案内チラシ配布の店舗、ポラン広場の宅配窓口、またはポラン広場東京事務局に以下の事項を添えてお申込みください 参加者氏名(ふりがな)/学年・年齢/保護者氏名(ふりがな/参観の有無)/住所/TEL/mail ※お知らせいただいた個人情報は、厳重に管理し、当プログラムに関係する手続きのみに使用します |
問合せ | NPO法人ポラン広場東京 事務局 (担当:佐藤) 〒198-0052 東京都青梅市長淵 4-393-11 0428-22-6821 (受付時間平日09:00~17:00)
office@polano.org |
調理道具ってどんな時にどんなものを使うの?
鍋、包丁、泡立て器のようななじみのあるものから、「これ何?」と思うものまで様々な道具を実際に使ってみて、なぜ便利なのかを考えながら調理実習を行ないます
知っている道具、使ったことのある道具は?
この後実習する、オムライスの作り方の動画を見ながら出てくる道具の名前をあげていきます。材料ののったトレイ、ケチャップの入ったボウル、木べら、菜ばし、フライパン…色んな道具が出てきました
フライパンを熱したところまでで動画はストップ。上田先生、
「ここから先は、みんなに考えてもらって作っていくから動画はここでストップします」
続いて実習室内にある道具を探ってみます
各班のテーブルに色々な道具を持ってきて、使い方ごとに分類していきます
切る…包丁、キッチンばさみ、スケッパー・カード
加熱する…鍋、フライパン、蒸し器
形を変える…もっそう
分ける・移動する…おたま、ざる
容れる・支える…ボウル、まな板
はかる………計量スプーン、デジタルはかり、計量カップ
「あー、これパン生地切り分ける時に使うやつだー。でも何て言うんだ?」とか「これはチャーハン詰めてひっくり返すとご飯がかっこよくもれるやつ」ご飯の型抜きは、講師の先生でも知らないひとが…
すると講師の一人、小林先生が「もっそう」と教えてくれました。なるほどー
包丁とフライパンについて学ぶ
包丁の扱い方
まず、包丁の置き方から
- まな板の上に包丁を置く時は、刃を自分のほうには向けずに置くこと
- 移動する時は包丁はまな板の内側にいれて、刃先を下に向けて移動する
続いて切り方
- 包丁は手前に引いたり、奥に押したり、前後に動かす時に切れる
- 一般的には魚や肉は引き切り、野菜は向こう側に押すようにして切る
- 包丁を持たない方の手は指を曲げて材料を軽くおさえる。指を伸ばすのは危険なので×
先生の話を聞いたところでりんごの皮むきからチャレンジ。見ていてヒヤッとする子もいましたが、親御さんたちのフォローでみんな上手にむけました
続いて餃子の餡に入れるキャベツとニラを刻みます。班によっては「超」が付くほど細かいみじん切りになったキャベツやニラも。おろし金を使って生姜とニンニクもする予定でしたが、道具探検やりんごの皮むきなどで少しずつ時間がおしてしまい、講師が代わりにすって準備しました
フライパンの扱い方
フライパンの使い方は上田先生が動画を使って教えてくれました
「良く熱したフライパンに油を敷くのは、良く熱した方が玉子がくっつかないから」と先生
動画を見ながら話を聞き、どうやればうまく作れるか、紙に手順を書いてから、最初に薄焼き玉子を作りました
まずは卵を割ります。小林先生がやったように片手で挑戦する子、慎重に何度も調理台に卵を打ちつける子…卵2個分を溶いて焼いていきます
溶き方も色々。菜ばしでかき混ぜる、泡立て器で混ぜる、泡立て器でメレンゲを作るほど熱心に混ぜる
どのくらいフライパンが熱くなったかフライパンの上に手をかざしてみる子、時間で様子をみる子とさまざまです
焼きあがりも細切りにしたら冷やし中華に乗せられそうな玉子焼きや、ちょっとしたパンケーキのようにふんわりした玉子焼きなどなど
試食してみた上で、オムライスに使う玉子焼きを検討して本番に臨みます
オムライスを作る
フライパンに卵を流し込んだ時に「ジュッ」と音を立てた班に、上田先生が「いい音だねー」と絶賛!
玉子が焼けてきたら炊いてあったチキンライスをのせます
チキンライスを全部使おうとすると玉子焼きからはみ出してしまいます。ちょうど良い量に調節して菜ばしやフライ返しでフライパンの端に寄せて、フライパンを傾けて玉子で包むようにオムライスを成形してしくのですが、これが意外と難しい…
仕上げにケチャップをかけてできあがりです
餃子を作る
包丁の使い方を学んだ時に刻んでおいたキャベツ(その後、塩をふってしばらく置き、水けをきったもの)とニラに、豚ひき肉、しょうが、ニンニク、塩、オイスターソース、しょうゆ、酒を入れて手で混ぜ合わせます。今日はフライパンの使い方を学んだので、焼き餃子作りにチャレンジします
餃子のあんは粘りが出るまで良く混ぜるのがポイントです
最後にごま油を入れてさらに混ぜたら、一人3個ずつ皮に包んでいきます
あんを乗せたら、皮のふちに指で水をつけて、ひだを寄せながら閉じていきます。包んでいるうちに横からあんがはみだしてしまって思わず笑ってしまう子が。フライパンを熱するのは今日もう二度目なので子どもたちも要領を得てきた様子です
フライパンに接した面がいい音を立ててきつね色に焼けてきたら、水をさしてフタを乗せ、蒸し焼きにします。時々フタを開けてみて、ちょっと餃子が縮んで入れる前より皮に透明感が出てきたら焼き上がり
今日は盛りだくさんで時間が足りず、慌てて試食です
今日は色々な道具があることを学び、日常的に良く使う包丁とフライパンで学んだ使い方の実践をしてオムライスと餃子をつくりました。皆さん、帰ってからも家で作ってみてください
次回、第6回は「醗酵という魔法 ~小さな生き物(微生物)の大きな力をさぐる~」
8/9(日)、10:00~同会場で実施します。次回も皆さんの参加をお待ちしています !
講師紹介 上田 昌文(うえだ あきふみ)氏
市民科学研究室 代表理事
市民研は暮らしの中にある科学技術“リビングサイエンス”(=生活を基点にした科学技術)という概念を手がかりに、様々な角度から「生活者にとってよりよい科学技術とは」を考え、そのアイデアを実現していこうとしています。子ども料理科学教室は、市民科学研究室が開発した科学実験と料理の技の習得を結びつける、実験しながら料理を作ることで「なぜこの調理法でうまくいくのか」を五感で探求できる新しい食育プログラムです