朝からよく晴れた暑い日になりましたが、ブルーベリーの木陰は風もあり、涼しさも感じられる有機ブルーベリー摘み体験となりました
到着すると、まず浜田さんが作ったブルーベリージュースに舌鼓。「美味しい！」「とってもなめらか！」「いくらでも飲めそう!」などの声が聞こえてきました。ジュースはブルーベリー1kgに対して水1リットルを加えて煮込み、一晩置いてこしたものだそうです。ブルーベリーの美味しさがいっぱい詰まっています

ジュースを飲み終えると早速ブルーベリー畑へ
「こっちの樹のブルーベリーは酸っぱいよ」「こっちのはすごく甘いよ」「大きい実がいっぱいなってる樹があるよ」などと言いながら、みんな思い思いに畑の中を歩き回ってブルーベリーを摘んでいます
畑は1ヘクタール以上あって、植えてあるブルーベリーの樹の種類は30種類にもなるそうです。特長もさまざまです。粒の大きさが揃っていて虫害に強い品種もあるけれど、その品種だけにすると収穫が2週間で終わってしまうので、時期をずらして収穫できるように工夫して品種を選んでいるそうです。また、【ハマダさんちのブルーベリージャム】でおなじみのジャムは、果実の酸度やペクチンの量などが違う3つの品種をうまく組合せて作っているとのことでした
浜田さんから「実が色づいているだけのはまだ未熟。実に付いている軸の色をよく見て濃くなっているのを選んで摘んで。」と話がありました。見た目は同じ色の実なのに、軸が緑色だとまだ酸っぱい味がします。出荷するブールーベリーの実は、軸の色を見て摘んでいたんですね

小学校の夏休みの宿題で、「有機農法や有機農産物などの体験とお話を伺うこと」という課題に取り組んでいる子の質問に、浜田さんは「以前、私はネパールの山の中で農業指導をしていました。その時、“こんなところに近代農業を持ち込んで良いんだろうか”と思うようになりました。近代農業、近代科学に対して疑問を持ち、そうではないんじゃないかという思いから、日本に帰って実証のために有機農業を始めました。30年かかって、それは推測から確信へと変わりつつあります。」「有機ブルーベリーの栽培は、自然をどこまで観察できるかに尽きます。自然のシステムがどうなっているかを理解することが必要です。畑を知ると、具合の悪い樹に、あえて何もしないでおくことが良い場合もあることがわかってきます。」と丁寧に説明してくれていました

いろんな種類、いろんな味のブルーベリーをおなかいっぱい詰め込んで、あっという間に終わりの時間になりました。参加者のみなさんには、有機ブルーベリーの美味しさとともに、浜田さんの栽培に対する熱意も伝わったのではないでしょうか