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小原一真 写真展 「3.11見えない風景」

日時 2013/11/08~17(金~日) 11:00~17:00
※11/09(土)は14:00まで、最終日(11/17)は16:00まで
場所 Gallery 繭蔵
参加費 無料 ※関連イベントは有料
共同企画 Dining&Gallery 繭蔵 × ポラン広場東京
問合せ Dining&Gallery 繭蔵
〒198-0044 東京都青梅市西分3-127
0428-21-7291
0428-20-4566

小原一真写真展福島第二原発の見える海岸線を歩いた。
4匹の牛が雑草に埋め尽くされた田んぼをゆったりと歩いている。
2匹の雉が怯えるふうも無く、その横を歩いている。
数十羽の鴨が以前は田んぼであっただろう場所に浮かび、
もう、そこは人間の領域ではなかった。
自然と人間の関係が逆転してしまっていた。

僕はこの牛たちに対して責任があるんだと思った。
この牛だけじゃなく、そこにいた人間にも植物にも、
関わりのある全てのものに対し責任があるんだと思った。
私は言いようもない罪悪感に苛まれ、気づいたら泣いていた。
とにかく申し訳なかった。

僕ら外部の人間はもっとここから学ぶことがある。
明るい未来に向かって無理矢理、前に進もうとする前に、
しっかりとこの状況と向き合う必要がある。
補償も再稼動も除染も、全ての問題の原点がここにあると思った。

小原一真ブログ「1年後の警戒区域を歩いて」より抜粋

小原一真写真展

小原 一真 (おばら かずま)
1985年、岩手県に生まれる。宇都宮大学国際学部にて社会学を専攻。金融機関で働く傍ら、DAYS JAPANフォトジャーナリスト学校にて学ぶ。
東日本大震災直後に会社を退職、3月16日から現地での取材を開始。
2011年8月に行った福島第一原発での取材はヨーロッパ各国の新聞、テレビに掲載された。
2012年3月10日、スイスのラースミュラーパブリッシャーズより、東日本大震災、福島第一原発事故の取材をまとめた「ResetBeyond Fukushima-福島の彼方に」を出版

http://kazumaobara.com/

<関連イベント>

11/8(金)
17:00 ライブ 「FUKUSHIMA」

参加費:2,000円 (1ドリンク付)
水野俊介氏の5弦ウッドベースと室坂京子氏のピアノによるライブ

11/16(土)
15:00~ 小原一真取材報告会

参加費:自由(取材サポート賛同金として)
3.11東日本大震災被災地と原発作業員、収束現場および放射能汚染地域に関するレポートをスライドとともに報告

11月16日、東京青梅市のギャラリー繭蔵(まゆぐら)とポラン広場東京の共同企画で実現した
「小原一真写真展 3.11見えない風景」の取材報告会が開催されました

■映像と言葉が伝える悲惨
小原一真氏と、元東京電力社員・吉川彰浩氏によるトークショーという形式で、3.11東日本大震災の被災地や原発作業員の方々、放射能汚染地域を収めたスライド写真を交えて、現地の実情が報告されました
サラリーマンだった小原さんは、3.11の震災を機に退職し、岩手県南三陸町をはじめとした被災地域の状況の記録を開始しました。2011年8月には、メディアも含め立ち入りが厳しく制限されていた福島第一原発と周辺の放射能汚染区域に入り、その異様な、悲しむべき実態を、数多くファインダーに収めています
吉川さんは、福島第一原発で2012年6月まで復旧活動に携わり、現在はフリーランスとして作業員や被災者の立場から福島原発の実情を伝える活動をしています。11月からは、過酷な労働環境の中で懸命に復旧活動を続ける福島第一原発の作業員を冬の寒さから守ろうと、防寒用品を送る活動を開始しました

■事故後の「見えない風景」
「僕が初めて出会った現場の作業員は、事故で仕事を失い、やむを得ず原発の仕事を請け負った原発事故の被害者でした」
現地作業員の方々が抱える様々な背景、避難先で被災者の子どもたちがいじめられることや、父が原発作業員なだけで差別される人、今になってばたばたと死に始めた馬、室内の砂場で遊ぶ子どもたち…
原発事故が、人の心を蝕んで、人との結びつきを破壊している。事故から2年半を経過して、何も変わっていない現実。マスメディアが決して伝えない「見えない風景」が横たわっていることを教えてもらいました

左画像:小原一真氏


小原一真 公式サイト


Dining&Gallery 繭蔵 公式サイト

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