イベント情報
ポラン広場東京の自然学校2013 [2] 有機ハーブ~有機トマト収穫体験
日時 | 2013年07月21日(日) 11:00~15:00 雨天決行(プログラム変更あり) |
場所 | 茨城県行方市 POD要ファーム、ハーブスマンズ農場 |
集合 | POD要ファーム 茨城県行方市行戸377-6 |
参加費 | 小学生以上1名 500円 |
服装 | 動きやすい服装・靴、帽子など日除け |
持ち物 | 昼食および食器(汁物・漬物等は主催者が用意)、タオル、マスク(※1)、雨具、レジャーシートなど敷物 (※1) 要ファーム磯山さんのトマトハウスは、原産地アンデス並みの超乾燥状態。歩くだけで土が舞い上がります |
主催 | NPO法人ポラン広場東京 |
申込み | 案内チラシ配布の店舗、ポラン広場の宅配窓口、またはポラン広場東京事務局に申込みください ※イベント保険に加入します。参加者全員のお名前、住所、電話番号、年齢をお知らせください |
問合せ | NPO法人ポラン広場東京 事務局 (担当:桑畑) 〒198-0052 東京都青梅市長淵 4-393-11 0428-22-6821 (受付時間平日09:00~17:00)
office@polano.org |
今年度2回目となるポラン広場東京の「自然学校」が開催されました。会場は茨城行方市。お天気は高曇りで、気温は22℃ほどと、時々暑い日差しは注ぐものの、まるで軽井沢のような、涼やかな収穫日和に恵まれました。名づけて「谷津田・里山有機ハーブ~トマト収穫体験@要ファーム」。開催当日の模様を報告します
午前は要ファーム代表・磯山茂男さんの案内で、大玉、中玉(ミディ)、そしてミニトマトの収穫体験を楽しみました。苗の植え付けのとき以外は一切やりをしないという磯山さんのトマト。樹勢は強く、青々と繁っています。これだけ密度があればふつう「むっ」とする草いきれにたじろぐものですが、ハウスの中は清らかな「トマトの香り」が漂っていました。そして磯山さんならでは、土ほこりが立つほどに乾燥した環境です
「苗を植えるとき以外収穫までいっさい水をやらない。だから、ウチのトマトはよく見ると、びっしり産毛が生えています。空気中の水分を吸収するため に発達するんだよ」と磯山さん。鍛えられたトマトは、生まれ故郷・アンデスの過酷な気候を思い出すからか、野生の生命力を取り戻すそうです。天を目指して のびのび、ジャングルのような勢い。でも、つけ根あたりを見ると、どれも土からの伸び方がひょろっと細い
「最初は根っこも弱く、土中の水を拾えなくて細いんだ。でも必死で水を求めるから、ふつうの根っこよりも広く深く伸び出す。そうなったら、地上部もどんどん大きくなるんだよ」
なるほどその力強さのためか、どのトマトも鈴なり、ブドウのように房で真っ赤に熟しています。そ れを枝からもいで直接口に。収穫体験の醍醐味です。大きなトマトも小さなトマトも、味わいは単調ではなく、それぞれに滋味あふれ、「甘~い!」。と、みん なニコニコ笑顔がほころぶ瞬間を味わい、楽しみました
この日は「もいでいきなよー」と、ハウス脇のミズナスも収穫させていただいてから、昼食は各自で持参したお弁当に、磯山裕子さん手づくりのお味噌汁と、盛 りだくさんのおかずが登場です。きゅうりの梅酢漬け、じゃがいもの煮っころがし、オクラの煮びたし、小豆で炊いたおこわなどおなか一杯、ごちそうさまでした!
午後のメニューは、要ファームから車で10分ほどのHerbsman's・福山久之さんの農場へ。谷津田の見学、そしてハーブを摘んでハーブティーのティータイムです
谷津とは、ところにより谷地、谷戸とも呼ばれる、丘陵が侵食された谷型の地形のこと。削られてできる山は薪炭林として、水が集まる谷は水田として利用されてきました。ところが高度成長期になると、次第に使われなくなってしまいました
有機のハーブや野菜を生産しているHerbsman'sの福山さんは、この地に入植した約20年前、まずは自給用の田んぼをと、放棄されていたこの谷津田で、お米づくりをはじめました。そして何年もつきあっていくうち、誰にも見向きもされない谷津田が、単にお米を育てるだけの場ではなくて、かけがえのない場なんじゃないか、と思うようになったそうです
「谷津田の田んぼは、人の手が入れば、カエルやトンボ、いろんな生き物が集まってきて、その小さな生き物をエサにするシラサギとか、大きな動物も来るようになります。彼らが巣をつくる山も手入れしてあげたり、生き物の多様性を豊かにしていくと、いろんな生き物が拮抗しあって、バランスのとれた強くてしなやかな環境ができるようになります。山に詳しい人と勉強会をしたり、一緒に田植えをやったりして、少しずつ自分のまわりをそういう環境にしてきたいなと思っているんです」
この日も谷に沿った形の5枚の田んぼは、カエルや虫たちが、畦にはホテイアオイやオモダカだけでなく、セリやショウブなどをが私たちの目を楽しませてくれました
谷津田の環境は人にも恵みをもたらすそうです。落ち葉を堆肥にしたり、大きくなった木は薪や炭、しいたけの原木にしたり。ナラや栗、山桜などが大きくなっていけば山は明るくなり、下生えにはワラビ、ゼンマイ、キノコも採れるようになる……。福山さんは、そんな「すごく気持ちのいい環境を、時間をかけて育んでいきたい」と、ご自身の夢を話してくれました
オレンジ色はベニバナとマリーゴールド、青くキラキラ咲いているのはヤグルマソウにラベンダー。このほかパクチー、バジル、イタリアンパセリ、オレガノ、フェンネル、タイム、レモンバーム、スペアミント、ブラックスペアミント、ヒマワリ…
Herbsman'sのハーブ農園は少量多品目、この日は全部で30種類ぐらいのハーブやスパイスがあったそうです。用意していただいたグラスを片手に、 気に入ったハーブを摘みながら農園をひとめぐり、散策を楽しんで、ハーブティーのティータイムです
ハーブ農園の真ん中を登ったところにある作業小屋は、ケヤキやシュロなどの樹木がつくる木陰がなんとも涼やか。通り抜ける風に汗も引いて心地いい空間です。それぞれがグラスに摘んだハーブや花びらは色とりどり。ベースにハーブの鮮やかな緑色、黄、青、赤と色をあしらって見た目も美しいし楽しい。そこに沸かしたお湯を注いで1、2分。いい香りが漂ってきたら飲み頃と、みんなでほっこりいただきました。全員しばし無言。……耳を澄ませば風の音カッコウが鳴き、心が通じ合うような、静かなひとときをいただきました
久しぶりに磯山さんはじめみなさんにお会いできたことをまずは大変うれしく思いました。過去の盛り上がりぶりを知っているので、今回、参加者がとても少なく残念でしたが、スタッフの方もおっしゃっていたように原点に戻って、またここから1歩ずつ進んでいければと心から思いました。もぎたてのトマトの味は、何度体験してもやはり最高でした。初めておじゃましたハーブ畑、里山の山百合、最後にいただいたフレッシュハーブティー、香りを楽しみリラックスできました。みなさんありがとうございました。(A.M)
2年半ぶりの自然学校、とても楽しかったです!トマトの収穫体験では、収穫して袋に入れることより、あの大きなトマトにかぶりついている時間の方が長かったような気がします・笑。ミディアムトマトは、大きさも手の中にすっぽり入るくらい、味も、ミニトマトとトマトの中間くらいの甘さで、すごくジューシーでおいしかったです。トマトの苗には最初48時間しか水をあげないということで、生命力ってすごいなあ~と感動しました。来年は残念ながら参加できないですが、今まで、田植え、稲刈りのイベントに参加してとてもいい経験になりました!稲刈りは、毎年参加するごとに、自分の作業が手早くなって、やっていて楽しかったです。田植えは、どろだらけになることも多々ありましたが、それも1つの楽しみでした。この体験のおかけで、学校のお米の授業でやる、田植えや稲刈りも、先頭に立って、みんなに教えてあげたりできたなど、自分の世界が広がったような気がします!!!また、今回は、初めてフレッシュハーブティーを作ることを行い、ハーブを作るには、大変な作業があったことを知りました。ラベンダー、レモンバーム、ミントを入れて作ったのですが、疲れもとれて、気分がさわやかになり、とてもよかったです♪いろんな体験や経験ができた自然学校。私は本当に楽しく数年間を過せました。今までありがとうございました。また、参加できたら、ぜひ参加したいです!!(YOPPY★)
私は何回も行った事があるのですが、やっぱり自分で収穫したトマトをその場で食べられるなんて最高です!!甘くておいしかったです。また、好みのハーブを収穫してそれをティーにするなんてした事がなかったのですが、フレッシュハーブティーは予想以上においしかったし、リラックスできました。どれもすごく楽しかったです。毎回思っていますが、お昼ごはんがすごくおいしくて大好きです。特にじゃがいもがおいしいです。来年は多分、参加できないと思い、残念です。生産者のみなさん、いつもおいしい野菜等の食材をありがとうございました。これからもがんばってください。今までたくさんの体験をしてきた中で、特に「トマトの収かく」が好きでした。でもどれも本当に楽しかったです。本当にありがとうございました!!磯山さんのトマト最高!!(Y.M)
《プログラム・タイムテーブル 》 雨天決行(天候によりプログラム変更あり) | |
10:30~ | 受付開始 |
11:00~12:00 | 開会 有機トマト収穫体験 |
12:00~13:00 | 昼食・交流 生産者紹介 |
13:30~ | 谷津田・里山・ハーブ畑見学、フレッシュハーブ・ティータイム |
15:00頃 | 現地解散 |