今回は、ソーセージ作りの前に、身支度の整った人から、ソーセージに彩りや香りを添えるハーブ類の下ごしらえをしました。平井農場の朝どり“セージ”“イタリアンパセリ”“野生種のニラ”から好みのものをそれぞれ選びます。皆さん真剣にハーブの香りや味、使う分量などを平井さんに質問していました。丁寧かつ解りやすく、ユーモアーを交えながら説明をしてくれる平井さんの人柄に触れ、手づくりソーセージ体験教室の始まる前から、会場は和やかな雰囲気となりました

今回挑戦したのは、夏に向けてサッと作ってパッと茹でて食べられる生ソーセージ。本場ドイツでは「ボックウルスト」といい家庭で作る惣菜として親しまれているものです。材料は、ぴゅあポーク挽肉に香辛料、氷水。それぞれの細かい分量の書かれたレシピも配布されましたが、平井さんは、「あまり分量にこだわらず、自由に楽しく作りましょう！少し位分量が違っても美味しく出来上がるのがソーセージの一番の魅力です」と話されていました

ソーセージ作りは子どもでも出来るほど簡単です。ボールに材料を全て入れ、出来あがった時の旨味と食感が良くなるように手早く白っぽくなるまで混ぜ合わせます。それを絞り袋に入れ、全長2メートルにもなる羊の腸に少しずつ慎重に送り出します。絞り袋に体重をかけ押し出す人と、羊腸の入口で出方を調節する人との連係が出来あがりを左右します。「太さが均一にならない」「羊腸が破けちゃった」と悪戦苦闘。適当な長さでひねって編み込むと、生ソーセージの出来あがりです。参加者同士で出来ばえを見せ合って自画自賛！

最後に絞り袋や口金に残ったソーセージ種を肉団子にして、有機じゃが芋、有機人参、有機玉ねぎ、有機キャベツと一緒に“手づくりソーセージ体験教室特製スープ”を作り、6月から原料肉がぴゅあポーク主体にリニューアルされた“プチコロウインナー”を食べながらの懇親会です

平井さんと恩蔵さんからは、湘南ぴゅあの「飼料自給率を高め、薬剤に頼らない安全・美味な畜肉の生産・加工への取り組み」「多くの問題を抱えながらも、農畜産物の国内需給を上げ、農業を守り育てていくらめに、私たちがやらなければならない事」「後世に残し、伝えていく味として、ぴゅあポーク、短角和牛、ゆうゆう鶏などを守り育ててほしい」などいろいろなお話があり、参加者は熱心に聴き入っていました
最後に、平井さんから作った生ソーセージの美味しい食べ方、保存方法などの説明がありました。自宅でも挑戦してみたいと意気込む参加者が多く、質問が絶えませんでした。今回の“手づくりソーセージ体験教室”で使ったものと同じ、絞り袋や口金、羊腸のセット販売もあり、こちらも参加者に好評でした

平井みねよさん(左)
恩蔵敏男さん(右)