オーガニック&ナチュラル ポラン広場東京の集い2017 報告集
西村先生のおすすめレシピ
ミューズリーと亜麻仁油を主体とした朝食の摂り方
亜麻仁油は(Flax Oil)はエゴマ油と同じく、脂肪酸の先端から3番目の位置に二重結合があるため、ほかの必須脂肪酸よりは酸素に接する機会が多く酸化されやすいという弱点を持っています。しかも亜麻仁油やエゴマ油は空気酸化だけでなく光に反応して分解するという敏感な性質を持っています。
このため、現在日本で市販されている亜麻仁油やエゴマ油は透明な瓶に入り、王冠一つで蓋をされているだけなので、保存という点からの配慮がなされていません。亜麻仁油は特有の匂いがあるため、食べ方や料理方法が難しくなるという欠点があります。それを工夫して、上手に美味しく摂取する方法を考えました。この方法は亜麻仁油だけでなく、朝一番に亜麻仁油と同時に栄養価の高いものを一緒に摂取できる方法でもあります。ちなみに、小生が摂取している亜麻仁油はカナダ産で容器が遮光されておりなおかつ注入口に弁が付いているため、余分な酸素が入る恐れはありません。お使いになった空容器は再利用できるため、お使いください
- 材料 (いずれもJAS有機の認証を受けたものが望ましい)
-
- 亜麻仁油もしくはエゴマ油(いずれも空気酸化し易いため常時冷蔵すること)
- きな粉と同時に混ぜるゴマと合わせておく
分量はおおよその重量比でいいが、きな粉2:黒ゴマ1にあわせる - 黒ゴマ(出来れば粉砕したものではなく粒のまま炒っただけのもの)
ごますり器で磨ってきな粉と混合し、一定量を確保(袋入りが多いため袋の量に合わせるから)、蓋付きの容器に保存する - ミューズリー(グラノーラともいう)
筆者はJAS認証のもの2種類を購入して混合してフタ付きの容器で保管している - 飲むヨーグルト
- 豆乳(無調整のもの)有機のもの、無調整が望ましい
- 蜂蜜もしくはメープルシロップ
註:きな粉と黒ゴマはあらかじめ重量比2:1の割合で(だいたい)混合。黒ゴマは粉砕してきな粉と混ぜるほうがいい。 ちなみに胡麻は市販の電池式卓上ごますり機
- 実際の調整方法と食べ方
-
- 味噌汁碗の大きさの容器(スープカップでもいい)に、きな粉2に黒ゴマ1を混合したものを大さじ山盛り1杯いれ、真ん中を窪ませる
- 窪ませたところへ、目分量で小さじ1杯ほどの亜麻仁油を注ぐ。すぐにきな粉で覆い、しばらく待ってから混ぜ合わす
- 亜麻仁油はすぐに冷蔵庫へ保管し、大さじで混ぜ合わして粉体に油を吸着させる
- 飲むヨーグルトを目分量でぐい飲み2杯入れ、粉体・油とを混ぜ合わせてヨーグルトに懸濁させる。これだけの操作で、空気酸化はほぼ防止できます
- あらかじめ混ぜ合わせておいたミューズリーを大さじ山盛り2杯入れ、豆乳をヨーグルトと同量入れて混ぜ合わせる
- 最後に蜂蜜かメープルシロップを大さじ1杯入れ、全体を混ぜ合わせてから5分以上放置し、全体をなじませてから食べる
腹もちがよくて、昼時でも空腹感が少ない。しかし糖尿の気のある方は糖分を避けるために工夫することを勧めます
また亜麻仁油やえごま油の入っている容器は、大部分がキャップしてあるだけで、開栓した後の油が空気酸化しやすいことを考慮されていません。この点、私が常用している亜麻仁油の容器は細い注入口が小さな弁で常時閉鎖されており、注入口を下にして油を出そうと容器に圧をかけると思った量だけのお油が飛び出し、容器を元に戻すと出た分だけの空気しか入らない構造になっており、上蓋を注入口にかぶせる構造になっているため空気酸化が最小限にとどまります。この容器が空になれば、市販のエゴマや亜麻仁油を購入して、移し替えれば容器を何度も使うことができます